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シロアリってどんな虫?

ご自宅向け情報

皆さんのシロアリに対するイメージはどんなものですか?

シロアリは、身近なアリやハチなどにみられる社会性昆虫の一つです。実は分類学的にはアリよりむしろゴキブリに近縁の昆虫です。見た目がアリに似ているため白アリと呼ばれています。
シロアリの被害がある場合に羽蟻が飛ぶ(スウォーム)現象は、ヤマトシロアリでは4~5月頃に、イエシロアリでは6~7月頃に起こります。この行動は、ヤマトシロアリ の羽蟻が飛ぶ現象は雨の後で快晴になったような暖かい日の午前10~12時頃に行われることが多く、群飛行動が始まると最初の数分に大多数のものが巣から出 て、高いところから飛び始める。 それに対してイエシロアリの羽蟻が飛ぶ現象は、うす暗くなったころから1時間ほどみられ、電灯によく集まる性質があります。


全国的なヤマトシロアリと
関東南部以西に分布するイエシロアリ

現在、日本には22種類のシロアリが棲息していますが、主に建築物や住宅に被害を加えるのがヤマトシロアリとイエシロアリです。ヤマトシロアリは北海道北部を除く全国に棲息し、またイエシロアリは神奈川県以西の海岸線に沿った温暖な地域や千葉県の一部、南西諸島などに分布し、通常数十万匹、多いものでは百万匹で活動するので、被害の大きさは苛烈を極めます。
現在気候の温暖化によりイエシロアリが北上を始めているため、被害が拡大し、さらに最近ではアメリカカンザイシロアリの被害も増加しており、よりいっそうの注意が必要です。
家屋を食害する種としてはヤマトシロアリとイエシロアリの2種が重要種です。

全国的なヤマトシロアリと関東南部以西に分布するイエシロアリ

 

イエシロアリの兵アリと働きアリ

イエシロアリは建物や土の中に塊状の大きな巣を作ります。乾燥した木材でも水を運んで湿らせながら食べるので建物全体に被害が及びます。

イエシロアリの兵アリと働きアリ

ヤマトシロアリの兵アリ 

ヤマトシロアリは、特別な巣を作らず、生活エリアと餌を求めて集団で移動する習性があります。湿潤な場所を好み、主に建物の下部に被害を加えます。

ヤマトシロアリの兵アリ

出典:発行「シロアリ 被害・生態・探知」
 

我が家で、こんなサインが出たら要注意!

  • 床がブカブカする。
  • 浴室などのタイルのヒビ。
  • ふすまやドアの開け閉めがむずかしい。
  • 浴室の窓枠、敷居などの水ぐされ。
     

人とシロアリが出会う時

シロアリは風の流れや光を嫌い樹木内や地中など暗黒環境下で生活しています。しかし、年に一度だけ外に出てくる時期があります。それは羽アリの群飛(分巣)の時です。

羽アリの群飛は、シロアリが人前に姿を現す唯一のときです。羽アリの群飛時期は種類によって異なります。

日本全土に分布するヤマトシロアリは4~5月の昼間に、太平洋沿岸・九州・瀬戸内地域など暖地に分布するイエシロアリは6月~7月の夜に、いずれも一斉に群飛し、イエシロアリの羽アリは電灯に飛来します。

この時期こそがシロアリ被害を発見する絶好のチャンスなのです。
 

羽アリ

住まいやその近辺から、シロアリの羽アリが飛び立つ姿を目撃したら注意が必要です。

羽アリ

乾材シロアリの糞

乾燥した木材に砂粒状の糞がある時は、すでに乾材シロアリの被害を受けています。

乾材シロアリの糞

シロアリと通常のアリとの違い

シロアリと通常のアリとの違い

シロアリとアリの発育

シロアリはゴキブリ同様、卵→幼虫→脱皮した大きな幼虫→成虫の段階を経て発育します (不完全変態)。
アリはハチと同じ仲間で、卵→幼虫→蛹→成虫の段階を経て発育します(完全変態)。

 

シロアリの生活

シロアリは通常、樹木内やその根元の地中などに巣を作り、木質を食べて生活しています。
階級社会を営み、女王、王、副女王、副王、兵アリ、職蟻(働きアリ)、ニンフが存在します。

それぞれの主な役割はおおよそ以下の通りです
女王      ・・・    産卵し子孫を残す
王       ・・・    女王との繁殖
副女王     ・・・    女王が死亡した場合の産卵担当
副王      ・・・    王が死亡した場合の繁殖担当
兵蟻      ・・・    天敵など侵入者の排除
職蟻A      ・・・    女王の身のまわりの世話
職蟻B      ・・・    卵、小さな幼虫などの育児
職蟻C      ・・・    巣および蟻道の構築・修理
ニンフ雌    ・・・    群飛(分巣)に備える性成熟前の新女王(あと1回脱皮すると羽アリとなる)
ニンフ雄    ・・・    群飛(分巣)に備える性成熟前の新王(あと1回脱皮すると羽アリとなる)

巣から出た羽アリは、しばらく飛ぶと翅(羽)が取れます。その後雌雄が交尾をし、ペアとなって朽ちかけた樹木などに新しい巣を作り女王・王となります。最初の幼虫は女王と王に育てられ、これが育って働きアリとなります。以後は働きアリが育児と巣作りに専念し、女王と王は産卵だけが仕事となり、巣はどんどん大きくなります。巣が飽和状態になってくると新しい羽アリが生まれ、巣から出て新しい巣作りを繰り返します。