VOC Q&A

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VOC

VOCとは?

VOCとは、Volatile Organic Compoundsの頭文字を取ったものです。
WHO(世界保健機構)では揮発性有機化合物を揮発性の高さ(沸点)に応じていくつかに分類しています。分類は、以下の4つです。

  • VVOC(高揮発性有機化合物):沸点 摂氏50度未満
  • VOC(揮発性有機化合物):沸点 50度以上 260度未満
  • SVOC(半揮発性有機化合物):沸点 260度以上 400度未満
  • POM(粒子状有機化合物):沸点 400度以上
     

光化学大気汚染をもたらす主要な原因物質

100種類以上もあり、中には発癌性などの人体に有害な影響を及ぼすものも多く、シックハウス症候群の原因物質としても知られています。
環境省では、有害大気汚染物質のうち優先取り組み物質としている22種類中に、VOCは、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ベンゼンがリストアップされています。

 

何故VOCは環境に悪いのですか?

揮発性有機化合物(VOC)は、光化学オキシダント及び浮遊粒子状物質(SPM)の二次生成粒子の原因物質とされています。

光化学オキシダント:

大気中のVOCを含む有機化合物と窒素酸化物の混合系が、太陽光(特に紫外線)照射による反応を通じて生成します。

SPMの二次生成粒子:

大気中のVOCが化学反応を起こしさらに反応性生成物が凝縮すること等により生成します。また、窒素酸化物や硫黄酸化物からも二次生成粒子が生成するが、この反応にはオゾンが関与していることから、VOCの存在はこれら無機化合物由来の二次生成粒子の生成にも関与しています。
なお、二次生成粒子が生成するためには、VOCから生成した反応物の蒸気圧が低い必要があるため、通常、炭素数の多いVOCが関与するが、光化学オキシダントの生成には、ほとんどすべてのVOCが関与します。

揮発性有機化合物(VOC)とは